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2014-05-29

お待たせしました!ライターズネットワーク大賞の発表です!

ライターズネットワークでは数多くの会員の活動の中から、毎年『ライターズネットワーク大賞』を選び、表彰しています。「自分たちの仕事を、自分たちで褒めないでどうする!」を合言葉に始まったこの賞も、今年は19回目。年々、会員の活動の量も増え、ジャンルも幅広くなってきました。

今回の受賞者は3名とも女性!出版界を支えているのは今や女性のパワーであることがライターズネットワークでも実証されたのでしょうか。彼女たちから元気をもらいましょう!

★ライターズネットワーク大賞・・・久能木紀子さん
「出雲大社の巨大な注連縄(しめなわ)はなぜ逆向きなのか?」実業之日本社 (762円+税)
久能木紀子 著

神社ライターとして自身のテーマをコツコツと追及し、より多くの人が手にとる新書で出版。初心者にもわかりやすく解説。昨年{平成25年}は60年ぶりの遷宮となる「平成の大遷宮」ということで、出雲大社に大いにスポットが集まった。折しも神社ブーム。このチャンスを出版につなげられたのも、ひとつのことを深堀りし続ける姿勢と努力が実った結果ではないだろうか。

★マイルストーン賞 ・・・片岡恭子さん
「棄国子女」春秋社1700円+税)
片岡恭子 著

旅ものを得意とする著書が、作家としての一歩を踏み出したデビュー作。内容は、一見、今まで旅してきた国や地域が舞台にはなるが、真の舞台は自己の内側。その景色は荒涼として、息が詰まるほど生々しい傷ばかり。しかし、自分が自分として生きていくうえで必要な通過点かもしれない。赤裸々に綴る自己との対峙、一生に一回しか書けない本だ。今後の活躍に期待を込めて、この賞を贈りたい。

★ベストワーキング賞 ・・・ 田島安江さん
「詩集 牢屋の鼠」書肆侃侃房(2000円+税)
劉暁波 著/ 田島安江・馬麗 訳・編

日本の出版界に馴染みの薄い、中国の現代詩集に着目し、その翻訳を手がけた。これに際し、作者の思いをいかに伝えるかという表現に心砕き、見事に日本語訳を果たした。また、その功績は、単なる翻訳にとどまらず、作者である服役中のノーベル平和賞受賞者、劉暁波の詩人としての側面を出版界に伝えた功績は大きい。この並々ならぬ情熱と行動力、使命感には心打たれるものがあり、称えずにはいられない。

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